2010年6月15日火曜日

ジョー奥田さんをお招きします。

こんにちは。梅雨入りしましたが、きょうは青空が広がりました。
研究室の女子メンバーと中庭にビニールシートを敷いてランチしました。
つかの間のお昼休みでしたが、なんだかのんびりできた気分です。

さて、このブログにも今夏に駒場博物館にて
「自然エネルギーの世界~未来を拓くテクノロジー」を開催することを
お知らせしましたが、2か月間の会期中、展示だけではなく
さまざまな企画を予定しています。

そのうちのひとつが、ほぼ毎土曜日の14時~15時30分に開催する
「ギャラリートークショー」
博物館の展示室、または18号館ホールにて、素敵なゲストをお招きして
開催します。

初回となる7月24日(土)にお招きするゲストは、
ネイチャーサウンドアーティスト・プロデューサーのジョー奥田さんです。



写真の雰囲気からも感じていただけるでしょうか?
ジョー奥田さんは、バイノーラルマイクと最高品位のデジタルレコーダーで
世界各地の自然音を録音し、その素材をもとに編集ミックスの技術で
ストーリー性あふれる新たな世界をクリエイトされています。

「YAKUSHIMA」「AMAMI」などの日本の島をテーマとしたCD、
自然写真家の高砂淳二さんとのコラボレーションによる
「TOUCH the WIND」「FEEL the WATER」「INTO the LIGHT」などの
DVDは、大自然の美しさを目で感じ、耳で感じることができます。

私も最初に聞いたときには、こんな世界があるのかと感嘆しました。
目を閉じて耳を傾けていると、日常を忘れて、心は別の世界へと
飛んでいくような錯覚を覚えました。

先週金曜日に打ち合わせをしたのですが、
「いい企画にしたいですね。」とご本人におっしゃっていただき
感激です。

正式な告知はこれからですが、とっても素敵な企画になること
ご期待ください!

≪ジョー奥田さんのギャラリートークショー≫

日時;7月24日(土)14時~15時30分
場所:東京大学駒場博物館展示室内
  (井の頭線:駒場東大前駅をおりて正門の右手にあります)
参加費:入場無料
   (先着順で当日受付。30名着席
    その他の方は立ち見となりますことご了承ください)

後日メールマガジンやポスターで告知しますが、
またこのブログでもお知らせします。

2010年6月13日日曜日

さかなクンと考える生物多様性

6月12日(土)に配信したメールマガジンからの転載です。

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○環境コラム:
新環境エネルギー科学創成特別部門主催
第8回トークショー
「お魚から見る環境問題~さかなクンと生物多様性を考える」

先月20日(木)、東京海洋大学客員教授でお魚らいふ・コーディネーターの
さかなクンをお招きしてトークショーを開催しました。開演1時間前から
待っている学生さんもいて、会場内に入りきれないほど、実に百数十名もの
参加者が集まりました。



今回はお魚と海の生物多様性を考えるテーマのもと、プロのイラストレーター
でもあるさかなクンが、模造紙やホワイトボードにイラストを描きながらの
レクチャー形式のトークショーです。
さかなクンの含蓄あるお魚の話には、会場からは「ギョギョギョーー!」と
あちこちから声が出て、会場はスタートから賑やかに盛り上がりました。



レクチャーの中では何度かさかなクンがクイズを出しました。見事正解すると、
さかなクン直筆のイラストの色紙やレクチャーで描いたイラスト入りの
模造紙が参加者にプレゼントされました。プレゼントされた学生さんたちは
笑顔いっぱいに喜んでいました。

いわし、あじ、あゆ、かつお、ハリセンボンなど、卵から稚魚、成魚と
なっていくプロセスの中で、他の海洋生物に食べられたりしても、
人間による乱獲や破壊的な開発などがなければ、これまで自然の中で
生態系のバランスは保たれてきたということ。
海の中ではさまざまな生物の命が輪になってつながっていることが、
さかなクンの解説からよくわかりました。



また、いつものように教養学部の学生さんふたりが司会進行をつとめて
くれましたが、今回は海の緑化研究会会長で海洋環境技術論が専門の
山本光夫特任准教授も司会のサポートに入りました。山本先生からは、
専門である「磯焼け」(沿岸地域での海藻の多くが衰退し、漁獲量が
減り漁業に打撃を与える現象)に対して、鉄鋼スラグと
腐植物質を利用した『海の森再生プロジェクト』という磯焼け回復技術に
ついて紹介がありました。

それに対してさかなクンは、
「北の海では磯焼けという問題が起きているけれど、南の海ではサンゴの
白化という問題が起きている」として、なぜサンゴの白化が起きるのかに
ついてイラストを交えながらお話してくれました。
北の海は四季を通して海水温が変化するため、海の中の生態系も変化に
対して強い性質をもっていますが、南の海は年間を通して海水温の変化が
北の海ほどないため、海水温の上昇等の環境の変化に大きく影響されるの
だそうです。海をテーマとしたおふたりの話に学生さん達も熱心に耳を傾け、
会場からは多くの質問が寄せられました。




さかなクンの渾身を込めたレクチャーに、90分のトークショーは
あっと言う間に終わってしまったという印象でした。
参加者の誰もが感嘆したのは、さかなクンのあふれんばかりの豊富な
お魚と海の知識でしょう。最後に参加者との記念撮影です。



さかなクン、本当にありがとうございました!
ぜひまた機会ありましたら、キャンパスで素晴らしいレクチャーを聞かせてください。

生物多様性を考える

6月12日(土)に配信したメールマガジンからの転載です。

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○イベント案内:
東京大学教養学部附属教養教育高度化機構
第1回講演会・新入生歓迎特別講演会
「生物多様性を考える」

本年4月、東京大学教養学部では、高度な教養教育を目指して
「教養教育高度化機構」を発足いたしました。本機構では、
環境エネルギー教育を担当する新環境エネルギー科学創成特別部門、
生命科学を担当する生命科学高度化部門、科学と社会をつなぐ
人材育成を目指す科学技術インタープリター養成部門、英語による
科学技術教育を実施するALESS部門など、先駆的な教養教育を目標に
応じてそれぞれの部門が担当し、教養教育の高度化を試みています。

また、教養学部では取り組みの一つとして毎年新入生に向けて外部の
著名な講師をお招きして、「新入生歓迎特別講演会」を実施しています。
昨年度のノーベル賞受賞者益川敏英教授に引き続き、本年度は、
「生物多様性」をテーマに、日本経済団体連合会 
自然保護協議会 会長でもあられる積水化学工業株式会社 
大久保尚武代表取締役会長にご講演頂くことになりました。

テーマ :「生物多様性を考える」
講師 :大久保尚武 氏
(積水化学工業株式会社 代表取締役会長・
   (社)日本経済団体連合会 自然保護協議会 会長)
ナビゲータ:伊藤 元己 教授(広域科学専攻)

日時 :平成22年6月14日(月曜日)18:15~19:30
会場 :東京大学教養学部18号館ホール(東京都目黒区駒場3-8-1)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map02_02_j.html
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html

入場無料、事前登録不要です。
関連HPはこちらです。http://www.komed.c.u-tokyo.ac.jp/nedo/

自然エネルギーの世界展

こんにちは。
一カ月ぶりのブログの更新です。
もっとマメに更新しなければと思いつつ、すみません。

さて、特別部門ではこの夏、東京大学駒場博物館にて
「自然エネルギーの世界~未来を拓くテクノロジー展」を
開催します。
会期は7月17日(土)~9月20日(月)で、入場無料です。

博物館での展示だけではなく、テーマに沿った形で
シンポジウムの開催、子どもを対象とした実験講座、
毎土曜日開催予定のトーク企画など、盛りだくさんでお送りする予定です。

ちょうど今、この博物館企画についての準備を進めているところです。
きょうは全体会議の様子をこっそり(?)撮影しましたので
ご紹介します。

ポスターは仕上がりました。
スカイブルーを背景に、太陽電池パネルと風車が並んでいるイメージです。



この日は3時間にわたって話し合いましたが、
それぞれ担当分けして、細かなところまで議論しました。
話は尽きない・・・、そんな感じでしょうか。



下の写真は、飯田誠特任准教授です。
7月16日(金)に教養学部18号館ホールにて、
「高校生のための金曜講座」で、自然エネルギーの世界について
講義される予定です。



あっと驚くような展示も計画中(うまくいけば・・・!)ですので
皆さん、ぜひ夏は駒場博物館へお越しください。
またこのブログでもご案内させていただきます。

2010年5月12日水曜日

第8回トークショー案内

○イベント案内:第8回トークショー
「お魚から見た環境問題~さかなクンと考える生物多様性」

今年の10月に生物多様性条約第10回締約国会議が名古屋で開かれますが、
それに先駆けて、さかなクンをゲストにお招きします。
私たちがこれからの地球環境についてどう考え、行動していくべきかを
お魚の視点から考えてみませんか?

今回は、さかなクンがホワイトボードにイラストを描き、講義を進めながらの
トークショーです。
参加の皆さまからの質問も大歓迎。
さかなクンに海洋環境やお魚の不思議について何でも聞いてください。
ご参加をお待ちしております!




日時:2010年5月20日(木)18時~19時30分
場所:東京大学教養学部駒場キャンパス105号館1階ギャラリー
ゲスト:さかなクン(東京海洋大学客員准教授・お魚らいふ・コーディネーター)
参加費:無料

【さかなクンのプロフィール】

お魚の豊富な知識と経験に裏付けされたお話や、そのキャラクターが
幼児からお茶の間まで大人気のさかなクン。イラストレーターでもあり、
イラストコラムなどを連載中で著書も多数。漁業魚食と環境保全への理解が
進むよう、講演活動も活発に展開。魚や海・自然への興味を引き出す講演は
全国各地で大好評を博している。WWFジャパン顧問・環境省地球いきもの
応援団メンバー・日本政府クールアースアンバサダーなど数多くの親善大使
や委員等を務める。


☆参加希望の方は、できるだけ事前登録をお願いします。
↓一般からの参加も受け付けます。お名前とご所属をお知らせください。
info@komed.c.u-tokyo.ac.jp

第7回トークショー ルー大柴さん

○環境エネルギーコラム2:
第7回トークショー「エコもライフもエンジョイしなきゃMOTTAINAI!」

タレントのルー大柴さんをお招きしての今回のトークショー。
「NHKみんなの歌」でも話題になったルーさんのエコソング「MOTTAINAI」を
そのままに自らの日常生活でも実践し、ものを大切にする心がけについて、
写真を見せながらお話してくださいました。たとえば、富士の樹海の清掃作業、
またどじょうやメダカなどの水辺の生き物が大好きだそうで、川のごみ拾いなど、
時に泥にまみれ、汗を流して活動されているそうです。また仕事で使う資料の
コピーは、白紙のものはなるべく使わず、一度印刷されて使われた紙の裏面を
利用しているとのこと。仕事先でのマイ箸、マイカップもさりげなく実践して
いるそうで、会場でも見せてくださいました。
「チリも積もればマウンテンだよ!」との言葉に会場は笑いであふれました。




また今回は教養学部2年生の学生ふたりがトークの進行役を務めましたが、
ルー語にも興味津々だったようで、「ルー語はどうして生まれたんですか?」と
いった素朴な質問もありました。実は、今は亡きルーさんのお父様が語学が
達者な方だったそうで、たとえば、「マイワイフ(うちの妻)。」
「ユー(お前)、このストロベリー(苺)、イート(食べる)する?」
といった具合に幼い頃から父親の英語交じりの会話を聞かされながら育って
きたそうです。つまり、ルー語の起源は、家庭の中で時間をかけて育まれて
いったようです。



昨夏は、ご自宅に緑のカーテンを作ったエピソードも紹介されました。
「サン(息子)の部屋にゴーヤを植えてみたら、このゴーヤがよく育って
ビッグサクセス(大成功)だよ。」とお話され、猛暑の夏もクーラーを
ほとんど使わずに過ごし、育ったゴーヤは調理して食べたということでした。
「いっせきツーちょう(一石二鳥)だったね!」

エコの話から、ルーさん自身のこれまでの人生についてまで、参加した学生
たちからもたくさんの質問が寄せられましたが、ユーモアを交えた当意即妙な
受け答えに爆笑の連続でした。最後は、ルーさんがライフ(命)が尽きるまで
歌っていきたいというエコソング「MOTTAINAI!」を皆で振付を交えて歌い、
MOTTAINAIへの思いを共有しました。



「みんなでトゥギャザー(いっしょ)すれば、大きな力になるよ!」



ルーさんのお話から、エコもライフもエンジョイしながら、ものを大切にすることの
尊さを改めて見直した学生も多かったようです。
ルーさん、楽しく素敵なトークを本当にありがとうございました。

☆ルー大柴さんのブログにも今回のトークショーについて報告されています。
http://ameblo.jp/lou-oshiba/day-20100416.html

山梨の新エネルギー導入現場を視察して

こんにちは。
すっかり春になりました。
お元気でお過ごしでしょうか?
メールマガジン11号(4/30)で配信した内容を抜粋して掲載いたします。


●環境エネルギーコラム1:
第7回トークショー「山梨の新エネルギー導入現場を視察して」
松本真由美特任研究員

今月16日(金)17日(土)に、山梨県北杜市と都留市の新エネルギー導入
の状況を視察団の一員として見学する機会に恵まれました。最初に訪れたのは、
北杜サイトと呼ばれるメガソーラー、大規模電力供給用太陽光発電系統安定化
等実証実験研究現場です。北杜市は、日照時間が日本一で、ここでは2MW級の
太陽光発電システムを構築・評価しています。

北杜サイトの特色としては、世界で初めてとなる複数の系統安定化技術をもった
国内最大級のパワーコンディッショナで、27種類の太陽電池モジュールを導入
しているのも世界でも他にないそうです。さらに環境への負荷を考えた先進的な
架台を使用し、コンクリート基礎が必要な通常の架台にくらべてライフサイクル
でのCO2排出量を約40%削減し、地盤の改良や残土の処理も不要のものに
なっています。できるだけ自然を損なわずに自然の恵みを生かしたエネルギーの
実証現場にしたいという思いが伝わってくるようです。





太陽の位置を常に追いかけながらレンズを使って太陽光を集める追尾型のシステムも
2種類導入され、評価されています。下のシステムは集光2軸追尾型(3kW)で、
レンズで集めた太陽光を700倍に高めてから太陽電池で発電することができます。



また15度、30度、45度傾斜角度の違いによる評価も行っていますが、
これまでの結果では30度の傾斜角度が一番発電効率がいいそうです。



続いて甲府へ移動し、燃料電池の研究開発拠点である山梨大学燃料電池ナノ
材料研究センターを訪れました。渡辺正廣研究センタ―長から具体的な研究内容
についてレクチャーを受け、その後はセンター内の施設について説明を
受けました。センターは2008年4月に設立され、燃料電池の本格普及を
めざし、ナノテクノロジーや劣化メカニズム解析等の先端技術の融合によって、
触媒・電界質膜・MEA等の燃料電池の材料研究を行っています。高性能セルの
ための基礎技術を確立するために、山梨大学を中心に、東京大学や早稲田大学、
そして複数の企業が共同して研究を進めています。

左の写真は、原子を動画で確認することができる顕微鏡で、世界にも数えられる
ほどしかないそうです。右は、開発した自動車用と家庭用の燃料電池の耐久性を
チェックするための実験装置で、簡便で確実な評価技術も確立することをめざして
いるそうです。




翌日は、都留市に移動しました。都留市は、かつての城下町で、市街地にも川が
流れています。今回訪ねた家中川小水力市民発電所「元気くん1号」は、
市役所のそばに立っていました。平成18年4月から運転を開始した直径6mの
木製水掛け水車、元気くん1号の発電能力は、最大で20kW。市役所の自家用電力
として使われている他、夜間や休日には電力会社に売電しています。市役所の電気
使用量の約18%をまかない、CO2削減量は最大で約80トンになります。

NEDOの補助金のほか、市民参加型ミニ公募債(つるのおんがえし債)でも
建設費用をまかなったそうですが、これは20歳以上の都留市の住民を対象とした
自治体が発行する地方債のことで、募集枠の4倍もの申し込みがあったという
関心の高さでした。都留市と市民が緊密に連携しながら元気くん1号の導入は
進められ、平成20年11月には自然エネルギー発電施設としてグリーン電力証書
発行者として認められています。
(下の写真:元気くん1号)





運転開始後元気くん1号はまたたく間に話題になり、全国からの問い合わせや
見学者がやってきました。そして平成22年3月には、元気くん1号から
数百メートル離れたところに元気くん2号が完成しました。水の町都留市の
シンボルとして、元気くん1号と元気くん2号は市民の応援を背中に稼働して
います。(下の写真:元気くん2号)




今回の視察では、山梨県の横内正明知事や北杜市の白倉政司市長、そして
都留市の小林義光市長とも面談する機会に恵まれ、新エネルギーを導入する
上でのさまざまな努力や意気込みなど、いろいろなお話を伺うこともできました。
地球温暖化問題や石油などの資源の枯渇問題を背景に、持続可能な低炭素社会
作りが求められていますが、県、市、市民、企業、大学が連携し、
英知と人材リソースを結集させ、地域の歴史や特性をじょうずに生かすことで、
新エネルギーの導入は着実に発展していくのだと改めて認識することができました。