2009年7月27日月曜日

NEWTON9月号



NEWTON9月号の特集は『太陽光発電』。
瀬川教授が取材に協力、監修しています。(P40-P43)

世界的に普及が爆発的に進む太陽光発電について
徹底取材、読み応えのある一冊となっています。
ぜひご一読を!

2009年7月22日水曜日

イベント案内~先端研より

きょうは皆既日食。
東京はあいにく朝から雨まじりの厚い雲が上空を覆いました。
部分日食を見逃して残念・・・

さて、きょうは『先端研 地球環境問題カフェセミナー』の
ご案内です。
 
日時:2009年7月29日(水)17時30分~18時30分
場所:14号館1階 先端研カフェ
講師:田近 英一 准教授 
  (東京大学理学系研究科地球惑星科学専攻)
題目:「地球史における物質循環と地球システム変動」

地球全体をひとつのシステムとしてとらえる地球惑星システム科学の視点から,
過去に生じた大規模地球環境変動を解明する試みについて紹介する.地球システ
ムにおける重要な相互作用として物質循環とエネルギー輸送があるが,これらが
変化することによって地球環境変動が生じると理解することができる.そのよう
な具体例として,いまから約1億年前の白亜紀の温暖化と,そうした温暖期に特
異的に生じたことが知られる海洋無酸素イベントについて,数値モデルを用いた
解析結果を紹介する.とりわけ,海洋生物化学循環の変動によって底生生物の絶
滅や生態系の変化が生じたことを説明できることを述べる.さらに,いまから約
6億年前に生じた全球凍結(スノーボールアース)イベントがどのような地球シ
ステム変動であったのか,その物理化学的側面と生物進化との関連についての議
論も紹介したい.

2009年7月18日土曜日

市民風車わんず

本格的な夏の到来となりました。
暑さにめげず、お元気でお過ごしでしょうか。
さて、きょうは市民風車の話題について。

当部門の丸山康司特任准教授は、大学教員の顔とは別に
NPOグリーンエネルギー青森の理事長でもいらっしゃいます。
NPOは、循環型社会の実現と地域の自立の目的として
設立されたそうです。

2002年よりグリーンエネルギー青森は、
日本では二番目となる市民風車事業を始め、
あおもり市民風力発電所、通称『市民風車わんず』を
建てました。



わんずはドイツのTacke社製で、
全長は100m、タワーが65mで、ブレードが半径35m。
220mの円を描きながら回っていることになるそうです。
総重量は159t、定格出力は1,500kWで、
年間発電量見込みは370万kWh(約1100世帯分)とのこと。
わんずは、けっこうな発電量を誇っています。

総工費3億数千万円の半額については
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施している
「平成14年度新エネルギー草の根支援事業」からの補助を受け、
残りの半分については市民出資から資金を調達し、
さらに不足する分については銀行からの融資も受けているそうです。

ヨーロッパでは盛んな市民風車ですが、
環境にやさしいエネルギーに注目が集まる中、
地域振興の目的からも日本ではこれから普及が期待されそうです。
私もぜひ一度わんずに会いたいです!

丸山先生、よろしければわんずの近況をお教えください。

NPOグリーンエネルギー青森

2009年7月17日金曜日

特別部門のユニークなゼミ

昨日無事2号目のメルマガを配信できました。
メルマガに特別部門ならではのゼミについて
丸山康司特任准教授から寄稿していただきました。
抜粋してブログでもご紹介いたします。

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○ゼミの紹介
寄稿:『ユニークな特別部門のゼミ』丸山康司特任准教授

NEDO特別部門では、ちょっと変わった取り組みとしてゲームを活用した
ゼミを実施しています。環境問題をテーマにしたゲームを実際にやりながら、
問題の背景や解決方法についてイメージを掴むのが目的です。

例えばキープクールというゲームでは、各プレイヤーは先進国、産油国、
発展途上国などの特徴をもった国を担当し、工場を建設して経済発展を
目指します。



そこでは思いきり自己中心的に振る舞うのですが、
その一方で、エゴを押し通すことも難しくなっています。無節操に工場を
建ててしまうと災害が起きやすくなり、最悪の場合には地球滅亡という
結果に終わることもあります。
この辺はドイツ生まれのゲームらしく色々と凝った設定が盛り込まれて
おり、競争と協調のバランスをとりながら環境問題の複雑さを体感できます。

色々と交渉や駆け引きがあり、発展途上国でもしたたかに勝つことが
できます。環境保全を建前に自分の利益を追求することもできます。

こうした喜怒哀楽も含め、授業ではゲームと現実の共通点や相違点などを
比較し、問題を現実に解決するためにはどうしたら良いかを考えています。
また、自分たちなりの環境問題の理解を盛り込み、新たなゲームを
考えています。

2009年7月16日木曜日

日韓合同セミナー

こんにちは、飯田です。
今日は、日韓合同セミナーに参加されたソウル大学大学院の学生さん達に、駒場AIRDOLPHINを紹介しました。
驚いたのは日本語が非常に堪能なことと、風車に対する興味関心が高かったこと。「どのくらい発電するのですか?」、「効率は?」、「一般の家でも使えますか?」、「安定化制御しているのですか?」...など。なかなかピンポイントな質問で、感心させられました。
環境エネルギー分野は、特に世界的な課題なので、次世代を担う若者たちのこういった交流は、非常に貴重で有用だと感じました。

2009年7月15日水曜日

「太陽光発電」成果報告会

明日17日(金)にNEDO技術開発機構主催の
平成20年度「太陽光発電技術開発及び関連事業」成果報告会が
開催されます。

日時:平成21年7月17日(金)10時00分~15時30分
場所:はまぎんホールヴァマーレ
   〒220-8611 横浜市西区みなとみらい3-1-1
   (横浜ランドマークタワー隣、横浜銀行本店ビル1F)

瀬川研究室も東大グループによる
「実施体制①ポストシリコン超高率太陽電池の研究開発」
に関わっています。
また午後からのポスターセッションにも参加します。

詳しくは下記ウェブサイトをご覧ください。
平成20年度「太陽光発電技術開発及び関連事業」成果報告会プログラム

スコットランド大臣の講演会

おはようございます。
きょうも朝から猛暑です。
熱中症予防のために水分補給を忘れないようにしたいですね。

さて、きょうは来週21日に東京大学教養学部で開催予定の
講演会についてのご案内です。

スコットランドのジョン・スウィニー財務大臣兼持続成長担当大臣が
『スコットランド~気候変動との戦いの先駆けとして』と題して
スコットランドで導入が進む波力発電や風力発電など
再生可能エネルギーにおける世界的なリーダーをめざす
スコットランドの政策と現況についてお話くださいます。

世界発の波力発電ビジネスをスタートしたことで
話題となっているスコットランド。
大臣から直接話が聞けるチャンスです。
ぜひご参加ください。

◆イベント案内「スコットランド大臣講演会」

スコットランド - 気象変動との戦いの先駆けとして
Scotland - Inspiring by example in the fight against climate change

日時:平成21年7月21日(火)14時30分~15時30分
場所:東京大学教養学部駒場キャンパスⅠ18号館1階ホール

ジョン ・ スウィニー氏 (Mr. John Swinney) スコットランド議会議員 (MSP)
スコットランド政府財務大臣 兼 持続的成長 担当大臣
Mr. John Swinney MSP Cabinet Secretary for Finance and Sustainable Growth

申込は下記のウェブサイトからどうぞ。
スコットランド大臣講演会申込

2009年7月13日月曜日

ペーパー風車を作ってみよう!

今朝は真夏のような日差しが照りつけています。
これから本格的な夏到来ですね。

さて、きょうはお子さん向けの夏休みの公開講座のご案内です。
最近よく見かけるようになった風力発電用風車のミニチュアペーパー
クラフトを作ります。

夏休み・もの作り教室

日時:平成21年8月1日(土)、2日(日)
   10:00-12:00、13:00-15:00(各日2回)
対象:小学生・中学生とその家族(定員20家族)
   ※低学年のお子様は、保護者の方のお手伝いが必要です。
問い合わせ:電話03-5465-8212(担当:飯田誠特任講師)
      メールinfo@komed.c.u-tokyo.ac.jp
〆切は、平成21年7月24日(金)

協力:神戸市立工業高等専門学校 早稲田一嘉

当日は飯田先生による風車についてのおもしろいお話も
期待してください!
皆さんのご応募お待ちしています。

2009年7月10日金曜日

風間深志さんのエコトーク



おはようございます。

昨日9日(木)に特別部門主催の第3回エコトークショーが
冒険家でNPO地球元気村村長の風間深志さんをお迎えして行われました。
テーマは『大自然への挑戦から学んだ自然と家族の大切さ』。

バイクでの史上初の北極点と南極点の到達、
そしてエベレストのプリモ南稜からの世界最高高度5880メートル到達と
3つの世界記録を持つ風間さんからは、 挑戦を果敢に遂げて、
極地に立った人しか語れない貴重なお話が 伺えました。

地球元気村は20年間で約60自治体で開催されたそうですが、
もともとのきっかけは、風間さんの仲間たちからの
「このままで日本はいいのか?」という疑問から始まったそうです。
もっと子どもたちに自然の中で遊ばせたいという気持ちから始まり
キャンプ、カヌー、自然素材からの道具作り、農業体験・・等
地球元気村ではたくさんの自然体験ができます。

「遊びは純粋で嘘をつけない、
遊びの中にこそ本来の人間の気持ちがある」という
風間さんの言葉には感動しました。
便利なものに囲まれている現代生活の中では五感をフルに使うことは
なかなかありません。
それを自然の中で補うという発想に、その通りだなぁと感じます。
大人になると、たしかに幼い頃遊びまわった記憶は普段の生活の中では
すっかり忘れてしまっていますが、
その経験は人生を通して、見えない宝になっているように思います。

夢を持ち続けることの意味、それが大きな原動力になることを
お話してくださいました。
風間さんの偉大な冒険の数々も、夢があるから。
そして冒険のゴールは家族のもとに戻ることなのだそうです。
北極点に到達した時も、南極点に到達した時も
目的を達成した後すぐに思ったのは、
「うちに帰りたい」ということ。
家族の愛が風間さんを支えてきたのです。

風間さん、すてきなお話をありがとうございました。

風間深志さんオフィシャルブログ

イベントの映像

トークショーなど部門主催のイベントの映像は
特任研究員の上遠野さんが作ってくれます。
毎回、テレビ番組の特集のような素晴らしい仕上がりなので
できるだけ多くの方に見てもらいたいほど。

第2回目のゲストの大谷映芳さんも
ご自身が資料として提供された
ヒマラヤなどの山々や辺境の地の写真が
ストーリー仕立ての映像3本にまとめたものをご覧になり、
感嘆されました。
「これ、ください。」とさっそくオーダーがありました。

そして、今回の風間さんの回でも
数々の冒険やアフリカの写真などを
上遠野さんは見事に映像としてまとめてくれました。
風間さんからも
「これ、ほしいなぁ。え、くれるの?うれしいなぁ。」と
喜んでいただきました。

上遠野さん、次回も頼みにしています!

2009年7月9日木曜日

太陽電池関連セミナー

瀬川研究室の内田聡特任准教授も講師に名を連ねる
太陽電池関連のセミナーのご案内です。

「電池の全固体化技術の最前線」

 主 催:電子ジャーナル
 日 時:2009年7月21日(火)9:50~16:10
 場 所:総評会館(東京・御茶ノ水)
 受講料:47,500円(テキスト代/昼食代/消費税含む)
 講 師:1. 2次電池の固体化技術
      物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点
      グループリーダー 高田和典氏
     2. 色素増感太陽電池と全固体電解質
      東京大学 先端科学技術研究センター 特任准教授 内田 聡氏
     3. 全固体Liポリマー電池と固体電解質
      名古屋工業大学 大学院工学研究科 物質工学専攻 准教授 中山将伸氏
     4. 綜研化学の電池固体化材料
      綜研化学(株) 研究開発センター 太陽電池材料G 小林文明氏
     5. 第一工業製薬のLiポリマー電池の固体電解質
      第一工業製薬(株) 電子材料研究所 電子情報材料研究グループ
      リーダー 菊田 学氏
     6. アルバックの全固体薄膜Li2次電池一貫量産技術
      (株) アルバック 半導体研究所 所長 鄒 弘綱氏

申込はこちらまで!
「電池の全固体化技術の最前線」

環境の世紀15

環境の世紀ともいわれる今世紀ですが、当部門でも
学生サークル環境三四郎の協力のもと
『環境の世紀』と題した講座を行っています。
今年は「水」を主な切り口として、環境問題を学び、考え、議論することで
学生たち一人ひとりが自分なりの見通しを得ることを目的としています。

まず、先生による講義を行い、そこで得られた知識をもとに
学生たちが自分たちで調べた知識をもとにした双方向的な
ゼミ形式の授業を 行っています。

4月8日(水)の工学部都市工学専攻の花木啓祐教授による
『地球、地域、人間の観点から見た水環境』の講義に始まり、
7月8日(水)の総括ゼミまで、13回にわたって今年は行われました。

『地球水循環とバーチャルウォーター:水の動きをどう見るか』
『水の動きと食料問題』
『人と水の多彩な関係』
『水の汚染について』
『世界最大の水資源ユーザー農業水利が築く水社会』
『”グローカル”とは何か:たとえば、日本の灌漑から考えよう』
『水に対する自分たちの意識を考えてみよう』
・・・等、講義のタイトルだけでも
水資源については様々な切り口があります。

家庭、ビジネス、あらゆる生産活動において
人間が生きていく上で不可欠な水。
よい水が十分にあることが人間活動にとってなにより必要なことである、
という花木教授の言葉が心に残っています。

2009年7月8日水曜日

イベント前準備

トークショー前日です。
本番までに準備することはたくさんあります。

学生サークルの環境三四郎が
いろいろ手伝ってくれているのですが、
学生さんたちとの段取りの打ち合わせや
ゲストへの対応、また当日の総合司会もこなし、
山本光夫特任講師が全体を上手に取り仕切ってくれます。

授業や研究と日々忙しい中、
他の先生方も当日の撮影隊としてなど
さまざまにサポートしてくれています。

部門のメンバー全員がかかわるエコトークショーは、
チームワークの大切さをいつも感じさせてくれます。
さぁ、明日はがんばりましょう!

2009年7月2日木曜日

エコトークショーご案内



当部門主催のエコトークショーの案内です。

第3回新環境エネルギー科学創成特別部門トークショー
 「大自然への挑戦から学んだ自然と家族の大切さ」

  日 時:2009年7月9日(木)18:00~19:30
  場 所:東京大学教養学部105号館1階 特別部門ギャラリー
  ゲスト:風間深志さん(冒険家・NPO地球元気村村長)
  参加費:無料

バイクによる史上初の北極点と南極点到達の記録を成し遂げた冒険家で
NPO地球元気村村長の風間深志さんをお迎えします。
ふるってご参加ください!

  申込先:info@komed.c.u-tokyo.ac.jp
      (一般の方もご参加いただけます)

2009年7月1日水曜日

メルマガ第1号配信!

本日夜、特別部門発行のメルマガ第一号を配信しました。
企画から実現までに2カ月。
どのような形で配信するのがよいか、
瀬川教授をはじめ、部門の先生方と何度も話し合いました。

なかでも、IT面でサポートしてくださった飯田先生には
忙しい中、システム構築から配信までのチェックにいたるまで
相当力を貸していただきました。

今後も不定期ですが、部門発の新鮮なトピックを
お届けしていきたいと思います。

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