2010年12月28日火曜日

エコカーがもたらす新しいライフスタイル

こんにちは。本日メルマガ配信しました。
今年もお世話になりました。
年明け早々、恒例の特別部門主催のトークショーが行われます。

東京大学新環境エネルギー科学創成特別部門主催
第9回トークショー「エコカーがもたらす新しいライフスタイル」
ゲスト:清水和夫さん(モータージャーナリスト、レーシングドライバー)
日時:2011年1月13日(木)18時~19時30分
場所:東京大学教養学部駒場キャンパス105号館1階ギャラリー
(参加費無料)

日本でもEV(電気自動車)やハイブリッド自動車の人気が
高まっていますが、今回のトークショーでは車に焦点を当てます。
温暖化対策としてなるべくCO2排出を減らすような低炭素社会作りの
必要性がいわれていますが、そこでも問われているのが
車の在り方です。

エコカーは、低炭素社会作りの大切な要素になっています。しかし、
清水さんは車は低炭素社会を作るためのわき役ではなく、これから
の新しいライフスタイルをけん引していく重要な役割を担っている
と言います。

東京大学の学生が清水さんとの対談形式でお話を伺うトークショーです。
当日は会場参加型で、楽しく和気あいあいと話し合っていきたいと思います。
東京大学の学生さんだけでなく、車好きの方、エコに関心がある方、
参加歓迎です!



*参加をご希望の方は、できるだけ事前登録をお願いいたします。
info@komed.c.u-tokyo.ac.jp 

*東京大学教養学部駒場キャンパスの地図はこちら↓
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map02_02_j.html
皆様のご参加、お待ちしております!

2010年11月10日水曜日

ギャラリートークの集合写真

こんにちは。飯田先生からの報告の通り、無事夏の博物館展示企画も終了しました。
第5回のゲストやまだひさしさんと第6回のゲスト村上拓郎先生のギャラリートークでは終了後、皆さんと記念撮影をしましたので、遅ればせながら写真をアップさせていただきます。

第5回集合写真



第6回集合写真



改めてお越しくださった皆様、ありがとうございました。

2010年9月20日月曜日

展示品写真撮影

駒場博物館 自然エネルギーの世界 展もいよいよ閉会となります.
閉会を前に,展示品の写真撮影を行いました.

今回の展示では,さまざまな種類の太陽光電池モジュールをはじめ,多くの新エネルギーシステムを紹介していました.それぞれが,独自の特徴を備えているので,それを表現するために撮影スタッフの方々が,悪戦苦闘してくださいました.朝から始めた撮影の終了時刻はなんと21時.お疲れ様でした.


ここで撮影した展示品の数々は閉会後,図録として皆様に公開予定です.ご期待ください!

2010年9月13日月曜日

古くて新しいエネルギー風力発電

こんにちは。秋風が少し感じられるこの頃です。今年の夏は本当に暑かったですね。
さて、10日(金)に17号目のメールマガジンを配信しましたので、その内容から一部転載します。

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○環境エネルギーコラム:
東京大学新環境エネルギー科学創成特別部門、
東京大学駒場博物館主催
第4回ギャラリートークショー
「古くて新しいエネルギー風力発電とこれからのエネルギー」
ゲスト:飯田誠先生(東京大学先端科学技術研究センター)
2010年8月28日(土)開催

今回のギャラリートークは、当部門の飯田先生にお話しいただきました。恒例の学生さんとの対談形式ではなく、講演1時間に質疑応答30分弱で構成。飯田先生は、駒場キャンパスにも立ち、2009年経済産業大臣賞を受賞した小型風車「エア・ドルフィン」の開発者です。

最初に風力発電の世界的な需要の高さについて解説され、風車の開発者として、その仕組みについてもわかりやすくお話されました。風車は、風が吹くほど、力を発生させることができるけれど、翼の角度によって異なるそうです。発電機は、大きければ大きいほど、また風車が回れば回るほど発電することができます。しかし、速く回すと遠心力が強くなり、また大きくなると重くなって製造するのが大変になります。そこで、軽くて丈夫な素材、構造、設計技術が重要なのだそうです。



約6000年の歴史を持つという風車ですが、日本で最初の風力発電装置が設置されたのは1980年。それから30年経ち現在主流となっている発電用風車は、高い塔(タワー)の上で、3枚の翼が回り電気を作るもので、ダウンウィンド(写真下)とアップウィンド(写真下2番目)の風車に大きく分けられます。駒場博物館展示室内にも、国内メーカ3社(三菱重工、富士重工、日本製鋼所)の協力を得て、それぞれの模型が展示されています。





風力発電の効果について、例えば大型風車(MWT100/2.4MW)1基の場合だと平均風速6.3m/sで、年間約640万kWhの電気を生み出すことができます。これを一般家庭に換算すると約1500世帯分に相当し、石油火力発電所(石油量)に換算すると、約1600kL(ドラム缶8000缶)に相当します。CO2削減量に換算すると、約4700トンもの削減ができ、これをスギの木に換算すると約34万本分が吸収できるCO2量に相当します。風力発電は自然エネルギーの中でも効率がよく、発電量の規模も大きいことがわかります。

その他、風車の翼やナセル(発電機)等がどのように作られるか、風車工場の様子も見せながら解説されました。大型風車が工場から出荷され、現地で建設される際には分割して運ばれ、現場で組み立てられますが、その様子も楽しくお話してくれました。また東京近郊で風車が見たい時は、飯田先生が導入に携わった東京湾臨海風力発電所「東京かざぐるま」や3年前にできた港ヨコハマにある大型風車の紹介もありました。



さらに風車の導入に対する課題については、台風やハリケーンなどの日本特有の問題や風の不規則性の問題、騒音やバードストライクの問題等についても解決の道を模索する方策を提示されました。“風力発電は風が吹いた時だけ発電する”という不規則性の解決策としては、青森県六ケ所村の二又風力発電所での蓄電池併設型の風力発電施設のように風力と蓄電池とのハイブリッド化により問題点の解決を図ることがポイントだそうです。今後は気象予測に基づく風力発電量の予測などの安定化技術も導入が期待されているとのこと。その他、生態系に関わる課題や地域住民の理解を深めていくことの大切さについてもお話されました。参加した皆さんも風力発電の利点と課題をともに考えることで、身近に感じることができた人が多かったようです。



今回は、教養学部で夏に開催した直島キャンプ(飯田先生も指導に当たりました)に参加した高校生も多く参加し、講演後の質疑応答の時間も活発な質問が寄せられました。最後は恒例の記念撮影です。

2010年9月7日火曜日

ギャラリートークポスター

ギャラリートークに出演していただいたゲストには、ポスターにサインしていただき、駒場博物館展示室内に掲示しています。



これまでのところ第5回ゲストのやまだひさしさんまでの5名の方々のサインを掲示中。



今週11日(土)は、村上先生の「色素増感太陽電池」についてのお話です。14時から15時30分です。ぜひお越しください!

余談ですが、夏休み実験講座の風車と太陽電池についても講座で使用した見本を展示中。

水車の搬入

こんにちは。駒場博物館で展示中の「自然エネルギーの世界~未来を拓くテクノロジー」展もまもなく20日(月)で閉幕です。

展示室内には、さまざまな模型が置かれていますが、ボタンを押すと動く水車も人気です!その水車ですが、重量がなかなかあり、搬入のときはちょっと大変でした。その時の写真をせっかくなので、ご紹介したいと思います。



クレーンで吊るして博物館内へ。





スタッフが水車を受け取り、展室内へ移動。



展示室内の水車も近くアップします。

2010年9月6日月曜日

11日(土)ギャラリートーク最終回

おはようございます。
もう9月ですが、まだ夏が続いている感じです。
きょうも予想最高気温が34度。
夏の疲れが出やすい時期なので、皆さん気をつけてください。

さて今週土曜日11日は、ギャラリートークの最終回です。

第6回ギャラリートーク
「え、こんな太陽電池もあったの?色素で電力を生み出す色々な話」

ゲスト:村上拓郎氏(桐蔭横浜大学専任講師)
日時:2010年9月11日(土) 14:00~15:30
会場:東京大学駒場博物館展示室内(参加費無料)  
   ※井の頭線・駒場東大前駅下車

ノーベル賞候補のグレッツェル教授に師事した色素増感太陽電池研究の第一人者である村上先生に、色素で作る太陽電池についてお話いただきます。ぜひ皆さん、お越しください。

2010年9月1日水曜日

やまだひさしさんのギャラリートークのご案内

こんにちは。9月に入っても、ギラギラと真夏の陽気ですね。
さて、今週土曜日は恒例のギャラリートークです!
ゲストに、若者を中心に人気のラジオDJのやまだひさしさんをお迎えします。

第5回ギャラリートークショー「エコを楽しもう!音楽とトークではじまるムーヴメント」

ラジオDJとして若者たちを中心に熱い指示を集めるやまだひさしさん。環境問題にも高い関心を持ち、音楽イベントなどをプロデュースする際にもエコなこだわりをもってやっているそうです。やまださんの取り組みから楽しくエコを実践するコツをお聞きします。

テーマ:「エコを楽しもう!音楽とトークではじまるムーヴメント」
日時:2010年9月4日(土)14:00~15:30
会場:東京大学駒場博物館展示室内
ゲスト:やまだひさしさん(DJ・ナレーター)
参加費:無料



ぜひ皆さま、いらしてください。

2010年8月28日土曜日

都留市役所奈良さんのギャラリートーク

26日(木)に配信したメールマガジンからの転載です。

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②第3回ギャラリートーク「小水力発電所元気くんから始まる地域再生」
2010年8月21日(土)開催

新エネ百選にも選ばれた山梨県都留市の家中川小水力発電所「元気くん1号」。現在、市内には元気くん1号と2号が地域に根差して、稼働しています。元気くんの名前はあっという間に全国に知られ、今では各地からの見学者が絶えないそうです。元気くんからはじまった地域再生プロジェクトについて、元気くん立ち上げに関わった都留市役所産業観光課課長の奈良泰史さんをお招きし、講演していただきました。



 奈良泰史さん

平成17年10月31日に、元気くん1号と名付けられた小水力発電所が完成しました。(最大出力20W)都留市が誕生して50周年を記念して、水のまちのシンボルとして、自然にやさしい小水力発電を広めることを目的に、市と市民の協力で設置されたものです。

今では、すっかり元気くんの名前も全国に知られるようになりましたが、導入時はさまざまな苦労があったそうです。資金的にも市民からの出資を募り、NEDOからの補助金も申請し、できるだけ市民の税金を使うのを減らす努力をしました。また、国内で参考になる事例があまりなく、技術的な課題もさることながら、法整備が不十分なためにダム法や河川法等の規制にもずいぶん手こずられました。さまざまな課題や障害をひとつひとつ乗り越えながら、試行錯誤でここまでがんばってきたそうです。



 元気くん1号

市役所から700メートル離れたところに、元気くん2号が今年1月から稼働しています。開放型上掛け水車で、下掛け水車の元気くん1号よりも、水車の上から勢いよく落ちてくる水を鉄製の羽根で受け止めて発電するため、効率よく発電できます。民家のすぐ隣に設置された珍しい事例としても注目されていますが、もともと小さな滝があったところで、水車の羽根による騒音問題も、現代の技術を導入することでなんとか解消できているそうです。



町中に川が勢いよく流れている特性と歴史を生かした自然エネルギーを使った町おこし。世界的に有名な観光地、富士山の近くに位置する都留市は、観光客が通り過ぎる町というジレンマを乗り越え、ふたたび町としての輝きを取り戻しつつあります。

ようやく生まれた小さな流れを無駄にせずに生かして、中山間地のポテンシャルを今後も発信していきたいと奈良さんはお話されました。近く元気くんが発電した電気を使った市役所の電気自動車も町中を走る予定です。これからの中山間地の低炭素社会づくりのモデルの先駆けとして、今後の都留市のさまざまなアクションに期待したいです。

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ギャラリートークは博物館展室内で開催しました。このように展示物に囲まれて、いい雰囲気の中30名ほどの皆さんが参加されました。活発な質問も寄せられて、有意義な90分となりました。奈良さん、ありがとうございました。



最後に有志の皆さまと記念撮影しました。

森田正光さんのギャラリートーク

26日(木)に配信したメールマガジンからの転載です。

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○環境エネルギーコラム:

①東京大学新環境エネルギー科学創成特別部門、東京大学駒場博物館主催
第2回ギャラリートーク「気象予報士森田さんの地球温暖化と未来のおはなし」
2010年7月31日(土)開催

第2回となったギャラリートークでは、お天気キャスターの森田正光さんをゲストにお迎えしました。森田さんは学校を卒業して、日本気象協会に就職され、最年少でテレビのお天気キャスターとしてデビューし、その当時から今にいたるまでお茶の間での高い人気を誇っています。親しみのある明るいキャラクター、難しい気候の問題や天気予報をわかりやすく伝えてくれるTVの中の森田さんが、そのままそこにいる!と感激するほど、楽しいトークショーになりました。

ナビゲーターをつとめた工学部3年の飯塚修平さんが、「夏休みの予定は?」と伺うと、さっそくイースター島の皆既日食について、ご自身で撮影された写真をスクリーン上に見せてお話してくれました。きれいな皆既日食の写真が印象的です。皆既日食は一度見たら病みつきになるとのこと。子どもの頃から科学が好きで、小学生の時は天文クラブに所属していたそうです。

当日も日中の気温が32度を超える暑さでしたが、今夏の異常高温について伺ったところ、東京などの都市部ではヒートアイランド現象が大きな問題であることを示唆されました。地球温暖化問題とヒートアイランド現象を同じように考えてはいけないと釘を刺され、都市部の排熱の問題は深刻で、それがゲリラ豪雨などの原因にもなっているそうです。

また、近年頻発している世界的な異常気象についても、30年前から現在にいたるまでのさまざまな事例のデータを見せながら、ご自身の見解を話されました。異常気象というのは、三十年に一度起きる現象のことをいいますが、排熱などによって大気が不安定になると、地球がなんとかバランスを取ろうとして、そのひずみにより災害が起きやすくなるそうです。「地球からの警告と思ってもいいかもしれない。」という言葉が心に残りました。



地球温暖化問題については、人為的なことが原因で起きているとは思うが・・と前置きした上で、何か起きるとなんでもかんでも地球温暖化のせいにしたがる世の中の風潮はちょっと違うのではないかと、冷静な立場をとられていました。
「気候システムはグレーで不確実な部分がたくさんあって断言することはとても難しい。でも、白黒つけて予報しなくてはいけない気象予報士は、それがつらいところです。」とユーモアも交えてお話されました。

森田さんのお話は、長年の気象予報士の経験に裏打ちされ、とても楽しく有意義で、時間があっという間に過ぎていきました。テレビでは、難しい話をできるだけかみ砕いて伝えていらっしゃいますが、今回のトークショーでは科学的な難しい話もいろいろされ、気候、天気予報、天文といった分野が心から好きな方なんだなと感じました。

著書も多い森田さん。当日は販売された著書にサインしてくださいました。



最後に、参加された有志の方との記念撮影です。



余談ですが、森田さんはトークショーの後に駒場博物館「自然エネルギーの世界」展をご覧になり、ポスターにサインしてくださいました。現在、展示室ではギャラリートークショーに出演されたゲストのサインを展示中です!



森田さん、含蓄ある素晴らしいお話をありがとうございました。

第4回ギャラリートークのご案内

おはようございます。
本日ギャラリートークを駒場博物館で開催します。

東京大学新環境エネルギー科学創成特別部門・東京大学駒場博物館主催
第4回ギャラリートーク「古くて新しいエネルギー風力発電とこれからのエネルギー」

自然エネルギーの世界~未来を拓くテクノロジー~」会期中のほぼ毎週土曜日、
地球環境やエネルギーに関するギャラリートークショーを開催しています。

小型風車「エアドルフィン」の開発者である飯田先生が、風力発電の魅力や仕組み、
世界的な需要の高さ、また風車のエピソードなど、さまざまな角度からお話します。

テーマ:「古くて新しい風力発電とこれからのエネルギー」
日時:2010年8月28日(土)14:00~15:30
会場:東京大学駒場博物館展示室内
ゲスト:飯田誠先生(東京大学先端科学技術研究センター)
参加費:無料

2010年8月23日月曜日

夏休み実験講座(中学生対象)

20日(金)は中学生対象の実験講座でした。友達といっしょに受講したお子さんもいました。



実験は簡単ではありませんが、和気あいあいと皆さん楽しそうに取り組んでいたのが印象的でした。



















無事、全員オルゴールが鳴りました。よかったです!
実験は大成功でした。
最後に修了証が手渡されました。











午前の部、午後の部の参加の皆さんと記念撮影です。



夏休み実験講座(小学生対象)



19日(木)は、小学5、6年生対象の「夏休み実験講座」が開催されました。
午前と午後の部、15組ずつの30組、保護者の方もいっしょに受講されました。
その時の様子を写真でご紹介いたします。

指導にあたった内田先生です。
最初に色素増感太陽電池の仕組みと実験の手順の見本を見せました。



これが色素増感太陽電池です。プロペラが蛍光灯で発電し、くるくる回っています。



では、さっそくやってみよう!





皆さん、真剣に取り組んでいました。







お子さん3人に1人の指導員が入るように、丁寧に実験を進めました。



オルゴールが聞こえたら、色素増感太陽電池がきちんと発電していることに!
「あ、聞こえる!」とお子さん達は大喜びでした。











午前、午後ともに皆、オルゴールが聞こえて大成功です!
では、オルゴールが聞こえたら、次はプロペラが回るかな。3人の電極をつないでみよう。



自然光ではなくて、光源(ライト)を当ててみよう。プロペラは回るかな?



午前の部、午後の部参加のみんなと記念撮影。





お子さんたちは最初は緊張していた様子でしたが、うまくオルゴールが聞こえて、とても喜んでいました。
帰り際は、元気に「楽しかった!」「またやりたい!」との声があがりました。
楽しく実験してくれたようです。
明日は、中学生対象です。