2010年9月20日月曜日

展示品写真撮影

駒場博物館 自然エネルギーの世界 展もいよいよ閉会となります.
閉会を前に,展示品の写真撮影を行いました.

今回の展示では,さまざまな種類の太陽光電池モジュールをはじめ,多くの新エネルギーシステムを紹介していました.それぞれが,独自の特徴を備えているので,それを表現するために撮影スタッフの方々が,悪戦苦闘してくださいました.朝から始めた撮影の終了時刻はなんと21時.お疲れ様でした.


ここで撮影した展示品の数々は閉会後,図録として皆様に公開予定です.ご期待ください!

2010年9月13日月曜日

古くて新しいエネルギー風力発電

こんにちは。秋風が少し感じられるこの頃です。今年の夏は本当に暑かったですね。
さて、10日(金)に17号目のメールマガジンを配信しましたので、その内容から一部転載します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○環境エネルギーコラム:
東京大学新環境エネルギー科学創成特別部門、
東京大学駒場博物館主催
第4回ギャラリートークショー
「古くて新しいエネルギー風力発電とこれからのエネルギー」
ゲスト:飯田誠先生(東京大学先端科学技術研究センター)
2010年8月28日(土)開催

今回のギャラリートークは、当部門の飯田先生にお話しいただきました。恒例の学生さんとの対談形式ではなく、講演1時間に質疑応答30分弱で構成。飯田先生は、駒場キャンパスにも立ち、2009年経済産業大臣賞を受賞した小型風車「エア・ドルフィン」の開発者です。

最初に風力発電の世界的な需要の高さについて解説され、風車の開発者として、その仕組みについてもわかりやすくお話されました。風車は、風が吹くほど、力を発生させることができるけれど、翼の角度によって異なるそうです。発電機は、大きければ大きいほど、また風車が回れば回るほど発電することができます。しかし、速く回すと遠心力が強くなり、また大きくなると重くなって製造するのが大変になります。そこで、軽くて丈夫な素材、構造、設計技術が重要なのだそうです。



約6000年の歴史を持つという風車ですが、日本で最初の風力発電装置が設置されたのは1980年。それから30年経ち現在主流となっている発電用風車は、高い塔(タワー)の上で、3枚の翼が回り電気を作るもので、ダウンウィンド(写真下)とアップウィンド(写真下2番目)の風車に大きく分けられます。駒場博物館展示室内にも、国内メーカ3社(三菱重工、富士重工、日本製鋼所)の協力を得て、それぞれの模型が展示されています。





風力発電の効果について、例えば大型風車(MWT100/2.4MW)1基の場合だと平均風速6.3m/sで、年間約640万kWhの電気を生み出すことができます。これを一般家庭に換算すると約1500世帯分に相当し、石油火力発電所(石油量)に換算すると、約1600kL(ドラム缶8000缶)に相当します。CO2削減量に換算すると、約4700トンもの削減ができ、これをスギの木に換算すると約34万本分が吸収できるCO2量に相当します。風力発電は自然エネルギーの中でも効率がよく、発電量の規模も大きいことがわかります。

その他、風車の翼やナセル(発電機)等がどのように作られるか、風車工場の様子も見せながら解説されました。大型風車が工場から出荷され、現地で建設される際には分割して運ばれ、現場で組み立てられますが、その様子も楽しくお話してくれました。また東京近郊で風車が見たい時は、飯田先生が導入に携わった東京湾臨海風力発電所「東京かざぐるま」や3年前にできた港ヨコハマにある大型風車の紹介もありました。



さらに風車の導入に対する課題については、台風やハリケーンなどの日本特有の問題や風の不規則性の問題、騒音やバードストライクの問題等についても解決の道を模索する方策を提示されました。“風力発電は風が吹いた時だけ発電する”という不規則性の解決策としては、青森県六ケ所村の二又風力発電所での蓄電池併設型の風力発電施設のように風力と蓄電池とのハイブリッド化により問題点の解決を図ることがポイントだそうです。今後は気象予測に基づく風力発電量の予測などの安定化技術も導入が期待されているとのこと。その他、生態系に関わる課題や地域住民の理解を深めていくことの大切さについてもお話されました。参加した皆さんも風力発電の利点と課題をともに考えることで、身近に感じることができた人が多かったようです。



今回は、教養学部で夏に開催した直島キャンプ(飯田先生も指導に当たりました)に参加した高校生も多く参加し、講演後の質疑応答の時間も活発な質問が寄せられました。最後は恒例の記念撮影です。

2010年9月7日火曜日

ギャラリートークポスター

ギャラリートークに出演していただいたゲストには、ポスターにサインしていただき、駒場博物館展示室内に掲示しています。



これまでのところ第5回ゲストのやまだひさしさんまでの5名の方々のサインを掲示中。



今週11日(土)は、村上先生の「色素増感太陽電池」についてのお話です。14時から15時30分です。ぜひお越しください!

余談ですが、夏休み実験講座の風車と太陽電池についても講座で使用した見本を展示中。

水車の搬入

こんにちは。駒場博物館で展示中の「自然エネルギーの世界~未来を拓くテクノロジー」展もまもなく20日(月)で閉幕です。

展示室内には、さまざまな模型が置かれていますが、ボタンを押すと動く水車も人気です!その水車ですが、重量がなかなかあり、搬入のときはちょっと大変でした。その時の写真をせっかくなので、ご紹介したいと思います。



クレーンで吊るして博物館内へ。





スタッフが水車を受け取り、展室内へ移動。



展示室内の水車も近くアップします。

2010年9月6日月曜日

11日(土)ギャラリートーク最終回

おはようございます。
もう9月ですが、まだ夏が続いている感じです。
きょうも予想最高気温が34度。
夏の疲れが出やすい時期なので、皆さん気をつけてください。

さて今週土曜日11日は、ギャラリートークの最終回です。

第6回ギャラリートーク
「え、こんな太陽電池もあったの?色素で電力を生み出す色々な話」

ゲスト:村上拓郎氏(桐蔭横浜大学専任講師)
日時:2010年9月11日(土) 14:00~15:30
会場:東京大学駒場博物館展示室内(参加費無料)  
   ※井の頭線・駒場東大前駅下車

ノーベル賞候補のグレッツェル教授に師事した色素増感太陽電池研究の第一人者である村上先生に、色素で作る太陽電池についてお話いただきます。ぜひ皆さん、お越しください。

2010年9月1日水曜日

やまだひさしさんのギャラリートークのご案内

こんにちは。9月に入っても、ギラギラと真夏の陽気ですね。
さて、今週土曜日は恒例のギャラリートークです!
ゲストに、若者を中心に人気のラジオDJのやまだひさしさんをお迎えします。

第5回ギャラリートークショー「エコを楽しもう!音楽とトークではじまるムーヴメント」

ラジオDJとして若者たちを中心に熱い指示を集めるやまだひさしさん。環境問題にも高い関心を持ち、音楽イベントなどをプロデュースする際にもエコなこだわりをもってやっているそうです。やまださんの取り組みから楽しくエコを実践するコツをお聞きします。

テーマ:「エコを楽しもう!音楽とトークではじまるムーヴメント」
日時:2010年9月4日(土)14:00~15:30
会場:東京大学駒場博物館展示室内
ゲスト:やまだひさしさん(DJ・ナレーター)
参加費:無料



ぜひ皆さま、いらしてください。