2010年8月28日土曜日

都留市役所奈良さんのギャラリートーク

26日(木)に配信したメールマガジンからの転載です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
②第3回ギャラリートーク「小水力発電所元気くんから始まる地域再生」
2010年8月21日(土)開催

新エネ百選にも選ばれた山梨県都留市の家中川小水力発電所「元気くん1号」。現在、市内には元気くん1号と2号が地域に根差して、稼働しています。元気くんの名前はあっという間に全国に知られ、今では各地からの見学者が絶えないそうです。元気くんからはじまった地域再生プロジェクトについて、元気くん立ち上げに関わった都留市役所産業観光課課長の奈良泰史さんをお招きし、講演していただきました。



 奈良泰史さん

平成17年10月31日に、元気くん1号と名付けられた小水力発電所が完成しました。(最大出力20W)都留市が誕生して50周年を記念して、水のまちのシンボルとして、自然にやさしい小水力発電を広めることを目的に、市と市民の協力で設置されたものです。

今では、すっかり元気くんの名前も全国に知られるようになりましたが、導入時はさまざまな苦労があったそうです。資金的にも市民からの出資を募り、NEDOからの補助金も申請し、できるだけ市民の税金を使うのを減らす努力をしました。また、国内で参考になる事例があまりなく、技術的な課題もさることながら、法整備が不十分なためにダム法や河川法等の規制にもずいぶん手こずられました。さまざまな課題や障害をひとつひとつ乗り越えながら、試行錯誤でここまでがんばってきたそうです。



 元気くん1号

市役所から700メートル離れたところに、元気くん2号が今年1月から稼働しています。開放型上掛け水車で、下掛け水車の元気くん1号よりも、水車の上から勢いよく落ちてくる水を鉄製の羽根で受け止めて発電するため、効率よく発電できます。民家のすぐ隣に設置された珍しい事例としても注目されていますが、もともと小さな滝があったところで、水車の羽根による騒音問題も、現代の技術を導入することでなんとか解消できているそうです。



町中に川が勢いよく流れている特性と歴史を生かした自然エネルギーを使った町おこし。世界的に有名な観光地、富士山の近くに位置する都留市は、観光客が通り過ぎる町というジレンマを乗り越え、ふたたび町としての輝きを取り戻しつつあります。

ようやく生まれた小さな流れを無駄にせずに生かして、中山間地のポテンシャルを今後も発信していきたいと奈良さんはお話されました。近く元気くんが発電した電気を使った市役所の電気自動車も町中を走る予定です。これからの中山間地の低炭素社会づくりのモデルの先駆けとして、今後の都留市のさまざまなアクションに期待したいです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ギャラリートークは博物館展室内で開催しました。このように展示物に囲まれて、いい雰囲気の中30名ほどの皆さんが参加されました。活発な質問も寄せられて、有意義な90分となりました。奈良さん、ありがとうございました。



最後に有志の皆さまと記念撮影しました。

森田正光さんのギャラリートーク

26日(木)に配信したメールマガジンからの転載です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○環境エネルギーコラム:

①東京大学新環境エネルギー科学創成特別部門、東京大学駒場博物館主催
第2回ギャラリートーク「気象予報士森田さんの地球温暖化と未来のおはなし」
2010年7月31日(土)開催

第2回となったギャラリートークでは、お天気キャスターの森田正光さんをゲストにお迎えしました。森田さんは学校を卒業して、日本気象協会に就職され、最年少でテレビのお天気キャスターとしてデビューし、その当時から今にいたるまでお茶の間での高い人気を誇っています。親しみのある明るいキャラクター、難しい気候の問題や天気予報をわかりやすく伝えてくれるTVの中の森田さんが、そのままそこにいる!と感激するほど、楽しいトークショーになりました。

ナビゲーターをつとめた工学部3年の飯塚修平さんが、「夏休みの予定は?」と伺うと、さっそくイースター島の皆既日食について、ご自身で撮影された写真をスクリーン上に見せてお話してくれました。きれいな皆既日食の写真が印象的です。皆既日食は一度見たら病みつきになるとのこと。子どもの頃から科学が好きで、小学生の時は天文クラブに所属していたそうです。

当日も日中の気温が32度を超える暑さでしたが、今夏の異常高温について伺ったところ、東京などの都市部ではヒートアイランド現象が大きな問題であることを示唆されました。地球温暖化問題とヒートアイランド現象を同じように考えてはいけないと釘を刺され、都市部の排熱の問題は深刻で、それがゲリラ豪雨などの原因にもなっているそうです。

また、近年頻発している世界的な異常気象についても、30年前から現在にいたるまでのさまざまな事例のデータを見せながら、ご自身の見解を話されました。異常気象というのは、三十年に一度起きる現象のことをいいますが、排熱などによって大気が不安定になると、地球がなんとかバランスを取ろうとして、そのひずみにより災害が起きやすくなるそうです。「地球からの警告と思ってもいいかもしれない。」という言葉が心に残りました。



地球温暖化問題については、人為的なことが原因で起きているとは思うが・・と前置きした上で、何か起きるとなんでもかんでも地球温暖化のせいにしたがる世の中の風潮はちょっと違うのではないかと、冷静な立場をとられていました。
「気候システムはグレーで不確実な部分がたくさんあって断言することはとても難しい。でも、白黒つけて予報しなくてはいけない気象予報士は、それがつらいところです。」とユーモアも交えてお話されました。

森田さんのお話は、長年の気象予報士の経験に裏打ちされ、とても楽しく有意義で、時間があっという間に過ぎていきました。テレビでは、難しい話をできるだけかみ砕いて伝えていらっしゃいますが、今回のトークショーでは科学的な難しい話もいろいろされ、気候、天気予報、天文といった分野が心から好きな方なんだなと感じました。

著書も多い森田さん。当日は販売された著書にサインしてくださいました。



最後に、参加された有志の方との記念撮影です。



余談ですが、森田さんはトークショーの後に駒場博物館「自然エネルギーの世界」展をご覧になり、ポスターにサインしてくださいました。現在、展示室ではギャラリートークショーに出演されたゲストのサインを展示中です!



森田さん、含蓄ある素晴らしいお話をありがとうございました。

第4回ギャラリートークのご案内

おはようございます。
本日ギャラリートークを駒場博物館で開催します。

東京大学新環境エネルギー科学創成特別部門・東京大学駒場博物館主催
第4回ギャラリートーク「古くて新しいエネルギー風力発電とこれからのエネルギー」

自然エネルギーの世界~未来を拓くテクノロジー~」会期中のほぼ毎週土曜日、
地球環境やエネルギーに関するギャラリートークショーを開催しています。

小型風車「エアドルフィン」の開発者である飯田先生が、風力発電の魅力や仕組み、
世界的な需要の高さ、また風車のエピソードなど、さまざまな角度からお話します。

テーマ:「古くて新しい風力発電とこれからのエネルギー」
日時:2010年8月28日(土)14:00~15:30
会場:東京大学駒場博物館展示室内
ゲスト:飯田誠先生(東京大学先端科学技術研究センター)
参加費:無料

2010年8月23日月曜日

夏休み実験講座(中学生対象)

20日(金)は中学生対象の実験講座でした。友達といっしょに受講したお子さんもいました。



実験は簡単ではありませんが、和気あいあいと皆さん楽しそうに取り組んでいたのが印象的でした。



















無事、全員オルゴールが鳴りました。よかったです!
実験は大成功でした。
最後に修了証が手渡されました。











午前の部、午後の部の参加の皆さんと記念撮影です。



夏休み実験講座(小学生対象)



19日(木)は、小学5、6年生対象の「夏休み実験講座」が開催されました。
午前と午後の部、15組ずつの30組、保護者の方もいっしょに受講されました。
その時の様子を写真でご紹介いたします。

指導にあたった内田先生です。
最初に色素増感太陽電池の仕組みと実験の手順の見本を見せました。



これが色素増感太陽電池です。プロペラが蛍光灯で発電し、くるくる回っています。



では、さっそくやってみよう!





皆さん、真剣に取り組んでいました。







お子さん3人に1人の指導員が入るように、丁寧に実験を進めました。



オルゴールが聞こえたら、色素増感太陽電池がきちんと発電していることに!
「あ、聞こえる!」とお子さん達は大喜びでした。











午前、午後ともに皆、オルゴールが聞こえて大成功です!
では、オルゴールが聞こえたら、次はプロペラが回るかな。3人の電極をつないでみよう。



自然光ではなくて、光源(ライト)を当ててみよう。プロペラは回るかな?



午前の部、午後の部参加のみんなと記念撮影。





お子さんたちは最初は緊張していた様子でしたが、うまくオルゴールが聞こえて、とても喜んでいました。
帰り際は、元気に「楽しかった!」「またやりたい!」との声があがりました。
楽しく実験してくれたようです。
明日は、中学生対象です。

2010年8月13日金曜日

21日(土)ギャラリートークショーのご案内

皆さん、こんにちは。
夏休み中に方も多いことでしょう。

さて、新エネ百選にも選定された
山梨県都留市の家中川小水力市民発電所「元気くん1号」。
現在、都留市内には、元気くん1号と2号が地域に根差して
稼働しています。
元気くんの名前はあっという間に全国に知られ、
今からは各地からの見学者が絶えないそうです。



元気くんからはじまった地域再生プロジェクトについて
都留市役所の奈良泰史さんにエピソードを交えて
お話を伺います。

第3回ギャラリートークショー
テーマ:「小水力発電元気くんから始まる地域再生」
ゲスト:奈良泰史氏(都留市役所産業観光課課長)
会場:東京大学教養学部駒場キャンパス駒場博物館展示室内
日時:8月21日(土)14時~15時30分



参加費無料です。
ぜひご参加ください。
お待ちしております。

2010年8月6日金曜日

ペーパー風車を作ってみよう!

こんにちは。暑い日が続いています。
きょうは、新環境エネルギー科学創成特別部門主催の
夏休み実験講座「ペーパー風車を作ってみよう!」の
初日です。
6日(金)、7日(土)午前と午後の各2回の開催です。

ちなみに太陽電池実験講座は、19日(木)小学5、6年生対象、
20日(金)中学生対象で、まだ申込受付中ですが、
19日は午前、午後ともに定員に達しましたので〆切りました。
20日(金)もあとわずかですので、参加をご希望の方は
こちらから申込をどうぞ!
東京大学夏休み実験講座申込


では、きょうの風車実験講座の様子を写真でご紹介します。
これが使用するペーパー風車のキットです。



親子で協力しながら進めていきます。



指導にあたる飯田先生









風車が完成したら、扇風機の前において、
風車が回って発電するかの実験をします。
モーターとLEDの電球が仕組まれています。



最初はなかなか風車が回らなかったりしますが、
少し調整してまた挑戦。





LEDのランプがつくと、「わー、ついた!」と
歓声があがりました。







飯田先生がこんな修了証を参加者に用意してくれました。



よくがんばりましたね!修了証の授与です。