2010年7月28日水曜日

ジョー奥田さんのギャラリートーク

こんにちは。猛暑続きで、今年の夏は大変ですね。
さて、本日メールマガジンを配信しました。
その内容の一部を転載してご紹介します。

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○環境エネルギーコラム:
東京大学新環境エネルギー科学創成特別部門、東京大学駒場博物館主催
ギャラリートーク「音が伝える地球からのメッセージ」

第一回目のゲストとしてお迎えしたネイチャーサウンドアーティストの
ジョー奥田さん。トークの相手をつとめたのは、工学部3年の飯塚修平さんと
教養学部2年の柴田智世さんです。ジョー奥田さんはバイノーラルマイクと
最高品位のデジタルレコーダーで世界各地の自然音を録音し、ストーリー性
豊かな新しい音の世界をクリエイトするミュージシャン。かつて大学卒業後に
歯科医師免許を取得し、歯科医か音楽の道を選ぶべきかで悩んだことも
あったそうです。しかし、やりたいことをやらずにいたら後悔するに違いないと
思い、アメリカで本格的な音楽活動に取り組む人生を選択しました。
親からは勘当同然の中の決断でした。




「好きなことを見つけたら全力で努力する。」「何かを感じて何かを作りたい。
感じることの大切さを伝えたい。」ジョーさんは感性を重んじることの大切さ、
そして感動や楽しさ、幅広くいろいろな経験をすることが大事だと熱く語り
ました。また、意外なことに歯医者になろうと勉強してきたことが音楽にも
ずいぶん役立ったのだそうです。耳鼻咽喉学のロジカルなものの考え方は、
音という外的刺激に対しての基礎的な考えになったとの話に、司会の飯塚さんと
柴田さんも興味深く耳を傾けていました。

自然音の世界がどういうものなのか、実際にジョーさんに作品を紹介して
いただきながら参加の皆さんにも聞いていただきました。



たとえばアルバム「AMAMI」は奄美大島の自然音を収録したジョー奥田さん
の代表的な作品のひとつですが、実は録音後2年間世に出すことができず
悩み続けたそうです。ある時、何かが下りてきて(ジョーさんいわく)
エンディングのイメージがひらめいたそうで、その後まもなくひとつの作品
としてまとまりました。

その感動のフィナーレのパートを聞きました。ザブーンザブーンと押し寄せる
波の音、そして歌う女の人の声が波の音に交って・・・。言葉にするのが
とても難しいですが、会場に響き渡る自然の音の世界にすーと惹きこまれ、
心が癒され解放される思いです。
「自然の音は世界で一番美しい。」
なぜなら、自然音の送り主は神様だから。ゴッドメイドサウンドは
マンメイドサウンドよりずっと美しいのだとジョーさんは語ります。

ところで、ジョー奥田さんが録音に使用しているのは、バイノーラル録音
という高性能のレコーディング機材です。下の写真は、人の顔をした
バイノーラル・マイクのフリッツ君。左右にゴム製の耳がついていて、
鼓膜の位置に高感度マイクが仕込まれています。
人間の聴覚を正確に再現し、360度広がる、臨場感ある音を録ることが
できます。自然音でも難しいのが、雨や滝を録音することだそうで、
滝は今だにノイズのようにしか録音できないとのことでしたが、
雨音はシダを束にしてフリッツ君の頭にかぶせるとリアルないい感じに
録音できるそうです。



ジョーさんは、現在の環境問題を解決するには技術だけではなく、
人の心も変わっていかなければ解決しないとして、環境問題の一番の原因は
人の心でモラリティの問題だとお話されました。経済性の追求に心がとらわれて
10年後の未来を考えないではいけない。地球からの音に人々が何を感じるのか。
後世に音の記録を伝えるメッセンジャーとしてこれからも世に作品を送り
続けたいそうです。




最後にジョー奥田さんを囲んで参加者と記念撮影。
今年は明治神宮鎮座90周年記念DVDを制作されています。
ジョーさん、素敵な演奏とお話を本当にありがとうございました!
また機会ありましたら、駒場キャンパスですばらしい自然音の世界を
ぜひご紹介ください。

★ジョー奥田さんのウェブサイト
http://www.joeokuda.com/

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