2010年6月13日日曜日

自然エネルギーの世界展

こんにちは。
一カ月ぶりのブログの更新です。
もっとマメに更新しなければと思いつつ、すみません。

さて、特別部門ではこの夏、東京大学駒場博物館にて
「自然エネルギーの世界~未来を拓くテクノロジー展」を
開催します。
会期は7月17日(土)~9月20日(月)で、入場無料です。

博物館での展示だけではなく、テーマに沿った形で
シンポジウムの開催、子どもを対象とした実験講座、
毎土曜日開催予定のトーク企画など、盛りだくさんでお送りする予定です。

ちょうど今、この博物館企画についての準備を進めているところです。
きょうは全体会議の様子をこっそり(?)撮影しましたので
ご紹介します。

ポスターは仕上がりました。
スカイブルーを背景に、太陽電池パネルと風車が並んでいるイメージです。



この日は3時間にわたって話し合いましたが、
それぞれ担当分けして、細かなところまで議論しました。
話は尽きない・・・、そんな感じでしょうか。



下の写真は、飯田誠特任准教授です。
7月16日(金)に教養学部18号館ホールにて、
「高校生のための金曜講座」で、自然エネルギーの世界について
講義される予定です。



あっと驚くような展示も計画中(うまくいけば・・・!)ですので
皆さん、ぜひ夏は駒場博物館へお越しください。
またこのブログでもご案内させていただきます。

2010年5月12日水曜日

第8回トークショー案内

○イベント案内:第8回トークショー
「お魚から見た環境問題~さかなクンと考える生物多様性」

今年の10月に生物多様性条約第10回締約国会議が名古屋で開かれますが、
それに先駆けて、さかなクンをゲストにお招きします。
私たちがこれからの地球環境についてどう考え、行動していくべきかを
お魚の視点から考えてみませんか?

今回は、さかなクンがホワイトボードにイラストを描き、講義を進めながらの
トークショーです。
参加の皆さまからの質問も大歓迎。
さかなクンに海洋環境やお魚の不思議について何でも聞いてください。
ご参加をお待ちしております!




日時:2010年5月20日(木)18時~19時30分
場所:東京大学教養学部駒場キャンパス105号館1階ギャラリー
ゲスト:さかなクン(東京海洋大学客員准教授・お魚らいふ・コーディネーター)
参加費:無料

【さかなクンのプロフィール】

お魚の豊富な知識と経験に裏付けされたお話や、そのキャラクターが
幼児からお茶の間まで大人気のさかなクン。イラストレーターでもあり、
イラストコラムなどを連載中で著書も多数。漁業魚食と環境保全への理解が
進むよう、講演活動も活発に展開。魚や海・自然への興味を引き出す講演は
全国各地で大好評を博している。WWFジャパン顧問・環境省地球いきもの
応援団メンバー・日本政府クールアースアンバサダーなど数多くの親善大使
や委員等を務める。


☆参加希望の方は、できるだけ事前登録をお願いします。
↓一般からの参加も受け付けます。お名前とご所属をお知らせください。
info@komed.c.u-tokyo.ac.jp

第7回トークショー ルー大柴さん

○環境エネルギーコラム2:
第7回トークショー「エコもライフもエンジョイしなきゃMOTTAINAI!」

タレントのルー大柴さんをお招きしての今回のトークショー。
「NHKみんなの歌」でも話題になったルーさんのエコソング「MOTTAINAI」を
そのままに自らの日常生活でも実践し、ものを大切にする心がけについて、
写真を見せながらお話してくださいました。たとえば、富士の樹海の清掃作業、
またどじょうやメダカなどの水辺の生き物が大好きだそうで、川のごみ拾いなど、
時に泥にまみれ、汗を流して活動されているそうです。また仕事で使う資料の
コピーは、白紙のものはなるべく使わず、一度印刷されて使われた紙の裏面を
利用しているとのこと。仕事先でのマイ箸、マイカップもさりげなく実践して
いるそうで、会場でも見せてくださいました。
「チリも積もればマウンテンだよ!」との言葉に会場は笑いであふれました。




また今回は教養学部2年生の学生ふたりがトークの進行役を務めましたが、
ルー語にも興味津々だったようで、「ルー語はどうして生まれたんですか?」と
いった素朴な質問もありました。実は、今は亡きルーさんのお父様が語学が
達者な方だったそうで、たとえば、「マイワイフ(うちの妻)。」
「ユー(お前)、このストロベリー(苺)、イート(食べる)する?」
といった具合に幼い頃から父親の英語交じりの会話を聞かされながら育って
きたそうです。つまり、ルー語の起源は、家庭の中で時間をかけて育まれて
いったようです。



昨夏は、ご自宅に緑のカーテンを作ったエピソードも紹介されました。
「サン(息子)の部屋にゴーヤを植えてみたら、このゴーヤがよく育って
ビッグサクセス(大成功)だよ。」とお話され、猛暑の夏もクーラーを
ほとんど使わずに過ごし、育ったゴーヤは調理して食べたということでした。
「いっせきツーちょう(一石二鳥)だったね!」

エコの話から、ルーさん自身のこれまでの人生についてまで、参加した学生
たちからもたくさんの質問が寄せられましたが、ユーモアを交えた当意即妙な
受け答えに爆笑の連続でした。最後は、ルーさんがライフ(命)が尽きるまで
歌っていきたいというエコソング「MOTTAINAI!」を皆で振付を交えて歌い、
MOTTAINAIへの思いを共有しました。



「みんなでトゥギャザー(いっしょ)すれば、大きな力になるよ!」



ルーさんのお話から、エコもライフもエンジョイしながら、ものを大切にすることの
尊さを改めて見直した学生も多かったようです。
ルーさん、楽しく素敵なトークを本当にありがとうございました。

☆ルー大柴さんのブログにも今回のトークショーについて報告されています。
http://ameblo.jp/lou-oshiba/day-20100416.html

山梨の新エネルギー導入現場を視察して

こんにちは。
すっかり春になりました。
お元気でお過ごしでしょうか?
メールマガジン11号(4/30)で配信した内容を抜粋して掲載いたします。


●環境エネルギーコラム1:
第7回トークショー「山梨の新エネルギー導入現場を視察して」
松本真由美特任研究員

今月16日(金)17日(土)に、山梨県北杜市と都留市の新エネルギー導入
の状況を視察団の一員として見学する機会に恵まれました。最初に訪れたのは、
北杜サイトと呼ばれるメガソーラー、大規模電力供給用太陽光発電系統安定化
等実証実験研究現場です。北杜市は、日照時間が日本一で、ここでは2MW級の
太陽光発電システムを構築・評価しています。

北杜サイトの特色としては、世界で初めてとなる複数の系統安定化技術をもった
国内最大級のパワーコンディッショナで、27種類の太陽電池モジュールを導入
しているのも世界でも他にないそうです。さらに環境への負荷を考えた先進的な
架台を使用し、コンクリート基礎が必要な通常の架台にくらべてライフサイクル
でのCO2排出量を約40%削減し、地盤の改良や残土の処理も不要のものに
なっています。できるだけ自然を損なわずに自然の恵みを生かしたエネルギーの
実証現場にしたいという思いが伝わってくるようです。





太陽の位置を常に追いかけながらレンズを使って太陽光を集める追尾型のシステムも
2種類導入され、評価されています。下のシステムは集光2軸追尾型(3kW)で、
レンズで集めた太陽光を700倍に高めてから太陽電池で発電することができます。



また15度、30度、45度傾斜角度の違いによる評価も行っていますが、
これまでの結果では30度の傾斜角度が一番発電効率がいいそうです。



続いて甲府へ移動し、燃料電池の研究開発拠点である山梨大学燃料電池ナノ
材料研究センターを訪れました。渡辺正廣研究センタ―長から具体的な研究内容
についてレクチャーを受け、その後はセンター内の施設について説明を
受けました。センターは2008年4月に設立され、燃料電池の本格普及を
めざし、ナノテクノロジーや劣化メカニズム解析等の先端技術の融合によって、
触媒・電界質膜・MEA等の燃料電池の材料研究を行っています。高性能セルの
ための基礎技術を確立するために、山梨大学を中心に、東京大学や早稲田大学、
そして複数の企業が共同して研究を進めています。

左の写真は、原子を動画で確認することができる顕微鏡で、世界にも数えられる
ほどしかないそうです。右は、開発した自動車用と家庭用の燃料電池の耐久性を
チェックするための実験装置で、簡便で確実な評価技術も確立することをめざして
いるそうです。




翌日は、都留市に移動しました。都留市は、かつての城下町で、市街地にも川が
流れています。今回訪ねた家中川小水力市民発電所「元気くん1号」は、
市役所のそばに立っていました。平成18年4月から運転を開始した直径6mの
木製水掛け水車、元気くん1号の発電能力は、最大で20kW。市役所の自家用電力
として使われている他、夜間や休日には電力会社に売電しています。市役所の電気
使用量の約18%をまかない、CO2削減量は最大で約80トンになります。

NEDOの補助金のほか、市民参加型ミニ公募債(つるのおんがえし債)でも
建設費用をまかなったそうですが、これは20歳以上の都留市の住民を対象とした
自治体が発行する地方債のことで、募集枠の4倍もの申し込みがあったという
関心の高さでした。都留市と市民が緊密に連携しながら元気くん1号の導入は
進められ、平成20年11月には自然エネルギー発電施設としてグリーン電力証書
発行者として認められています。
(下の写真:元気くん1号)





運転開始後元気くん1号はまたたく間に話題になり、全国からの問い合わせや
見学者がやってきました。そして平成22年3月には、元気くん1号から
数百メートル離れたところに元気くん2号が完成しました。水の町都留市の
シンボルとして、元気くん1号と元気くん2号は市民の応援を背中に稼働して
います。(下の写真:元気くん2号)




今回の視察では、山梨県の横内正明知事や北杜市の白倉政司市長、そして
都留市の小林義光市長とも面談する機会に恵まれ、新エネルギーを導入する
上でのさまざまな努力や意気込みなど、いろいろなお話を伺うこともできました。
地球温暖化問題や石油などの資源の枯渇問題を背景に、持続可能な低炭素社会
作りが求められていますが、県、市、市民、企業、大学が連携し、
英知と人材リソースを結集させ、地域の歴史や特性をじょうずに生かすことで、
新エネルギーの導入は着実に発展していくのだと改めて認識することができました。

2010年3月30日火曜日

中国化学技術大学との環境エネルギー国際教育交流

環境エネルギーコラム2:
「中国科学技術大学との環境エネルギー国際教育交流」
山本光夫特任講師


NEDO特別部門における環境・エネルギー教育への取り組みの一つに、
「実験、フィールドワーク、国際交流などを通した実践型の学習」が
あります。この推進にあたっては、北海道増毛町や青森県鰺ヶ沢町で
開催してきた全学体験ゼミナールをはじめとした授業を実施してきました。
一方で国際交流の観点では、これまで中国科学技術大学(University
of Science and Technology of China, USTC)との連携を進めてきました。

中国科学技術大学では、廃穀物を利用したバイオ燃料生成に関する
研究が行われ、新しい方法による技術開発と実際のエネルギー利用が
行われています。このプロジェクトに携わる李全新教授には、
NEDO特別部門の「新環境エネルギー講座」(2008年4月)でも
講演をしていただいています。

今回は、実際に中国科学技術大学へと赴き、海外の現場を学生が自分の
目で見ることで、幅広く環境・エネルギー問題解決へのアプローチに関して
理解することを目的としたプログラムを計画致しました。このプログラムの実施に
より、NEDO特別部門が掲げる「エネルギー環境教育支援ネットワークの形成」
につなげることも視野に入れています。

第1回目となった環境エネルギー国際教育交流は、3月1~5日の日程で
中国安徽省・合肥市にて実施しました。参加した学生は、NEDO特別部門の
授業等を受講した学生の中から希望者5名でした。現地では、USTCが取り組む
バイオ燃料の研究施設や実際のプラント見学、USTCと東大の教員による
シンポジウム(講演)の開催、実際の研究体験など、充実した内容となりました。

施設見学では、USTCについては、李教授の配慮により、バイオマスエネルギー
に関するテーマ以外にも、環境・エネルギーのテーマを取り扱う研究室の見学が
できました。またUSTCから車で1時間ほどの場所にあるプラントについては、
運転を行う企業の方からの説明(写真1)のあとに実際の施設を見学しました。
参加した学生は1~2年生が中心であったこともあり、驚きの連続であったようです。


(写真1)

シンポジウムにおいては、USTC側はLifeng副教授と李教授が、
東大側は丸山特任准教授と私が、最新の研究成果を中心に講演を行いました。
このシンポジウムには、東大の学生だけでなく、USTCの学生も参加し、
それぞれの講演に対して活発な質疑応答が行われました。
(写真2:李教授の講演、写真3:学生を中心に記念撮影)


               
(写真2) 



(写真3)

USTCでの最終日には、実際の研究体験のプログラムが行われました。
これは、李教授の研究室で実際の研究テーマについて、担当する学生
(大学院生)と東大の学生がペアになって実験を行うものです。4つの
テーマに分かれて体験実験を行い(写真4)、その結果についての報告会を
行いました。学生達は、単なる体験ということだけではなく、決まった結果が
想定されている学生実験(授業)での実験との違いを感じたようです。
ここでは実際に研究していく上で大事な点を学び取ることができたように思います。



(写真4)

また東大の学生にとっては、USTCの学生との交流は貴重であったと思います。
USTCの学生は大学院生で、現地での全ての行程に同行して下さったNingさん
Gongさんは博士課程でした。「今回のプログラムを通して、自身の進路や
将来について考えたい」という学生(東大)も多く、彼らと会話をする中で
得たものは大きかったと思います。

以上のように今回の国際交流プログラムは大変に有意義なものとなりました。
最後になりましたが、最大限の受入れをして下さった李教授をはじめ、USTCの
学生さんなど関係者の方々に改めて深く感謝の意を表します。今後も更に
プログラム内容を検討して充実を図りながら、国際ネットワーク構築に向けた
取り組みを実施していきたいと考えています。

シンポジウム「海の緑化技術の現状と展開~森・川・海のつながりと海洋環境~」

本日のメールマガジン配信の内容を転載します!

環境エネルギーコラム1:
シンポジウム「海の緑化技術の現状と展開~森・川・海のつながりと海洋環境~」
山本光夫特任講師


 平成22年2月22日、東京大学教養学部学際交流ホールにて、シンポジウム
「海の緑化技術の現状と展開~森・川・海のつながりと海洋環境~」が
開催されました。これは、以前にメールマガジンでも紹介させていただいた
「製鋼スラグと腐植物質による藻場再生技術」に関するシンポジウムで、
筆者らが組織する海の緑化研究会が主催(NEDO特別部門は共催)で行った
ものです。
(http://www.komed.c.u-tokyo.ac.jp/nedo/seminar.html)

 海の緑化研究会が主催する東京大学でのシンポジウムは、昨年3月に
引き続き2回目となります。昨年は初の開催であったこともあり、研究会が
取り組む藻場再生技術の成果紹介が主な内容でした。本年度のシンポジウム
は、研究成果を紹介するだけに留まらず、本技術開発の基礎となっている鉄を
中心とした「森・川・海のつながりと海洋環境」について広く考え、
議論していくことを目的と致しました。したがって、講演者も研究会内だけ
でなく、海洋環境や水産関係の研究に携わる研究者による招待講演も
組み入れました。また最後に総合討論を加えて、分野や業種を超えた新たな
ネットワークの構築を目指しました。今回のシンポジウムの趣旨は、環境・
エネルギー問題解決に向けては、「俯瞰的」に物事を捉え、「異分野融合」で
対策をとるNEDO特別部門が目指す方向性と一致していると言えます。

 本技術、また藻場再生への取り組みに関しては、特にここ最近大きな注目を
集めるようになりました。本技術は環境修復だけでなく、副産物の有効利用、
地球温暖化対策への寄与など、幅広い分野への期待があり、新聞をはじめとして
マスコミ等で採り上げられる機会も増えてきています。そういったこともあり、
シンポジウムには、大学・研究機関、省庁関係、また企業など幅広い分野や
業種から約120名もの参加がありました。



 シンポジウムは、第1部は講演、第2部は総合討論という構成で行いました。
第1部では、最初に東京大学海洋研究所の小川浩史准教授と、(財)マリノ・
フォーラム21の浮永久氏に招待講演をしていただきました。小川准教授には
「海洋中の溶存有機物の動態と生態系とのかかわり」と題して、藻場再生技術とも
かかわりのある溶存有機物に関するご講演をしていただきました。また浮氏は、
「バイオマスの利活用と、ブラウンベルト構想について」と題して、水産の立場から、
藻場造成に関するこれまでの対策から今後の方向性まで幅広くお話をして下さい
ました。その後は、海の緑化研究会内の大学・研究機関、そして企業から合わせて
5件の報告を行い、第2部の総合討論へと移りました。




 総合討論では、活発な意見交換が行われました。最初に質疑応答を行い
ましたが、会場からは講演内容に関する質問が数多く寄せられました。
その後の討論では、藻場再生技術の今後の方向性、森・川・海のつながりや
海洋環境における鉄や腐植物質の役割についてなど、幅広い討論が行われました。

製鋼スラグと腐植物質による藻場再生技術の研究開発の特長は、様々な分野の
研究者と企業が分野横断的な協力をして進めてきたことですが、まさにそれを
象徴する講演と総合討論になりました。アンケート結果からも、今回のシンポ
ジウムは非常に好評で、分野横断的な内容を評価する声や今後もシンポジウムを
開催して欲しいといった声が多く寄せられました。このように、今回のシンポ
ジウムは大変に有意義なものとなりましたが、今後も更に内容を充実させながら、
藻場再生技術や海洋環境の話題を中心に情報発信を行っていきたいと考えています。

第7回トークショー

皆さん、元気にお過ごしですか?
あっという間に今年度も終わりに近づきました。
本日、年度最後のメルマガも配信しました。

では、さっそく次年度最初の企画、
トークショーのご案内です。


第7回トークショー「エコもライフもエンジョイしなきゃMOTTAINAI!」

ルー大柴さんが駒場キャンパスにやってきます。
ルーさんご自身が日頃実践しているMOTTAINAIの心がけ、
また人生(ライフ)についての深いお話をしてくださる予定です。
このトークは聞かなきゃMOTTAINAI!

日時:2010年4月15日(木)18時~19時30分
場所:東京大学教養学部駒場キャンパス105号館1階ギャラリー
参加費:無料



ぜひ皆さん、お越しください。
お待ちしておりま~す。